木質ボードの特徴と
耐力面材
木質ボードの紹介
木質ボードには繊維板とパーティクルボードがあります。
繊維板はファイバーボードとも呼ばれ木材そのほかの植物繊維を主原料とし、これらをいったん繊維化してから成型した板状製品の総称で、JISでは密度によりハードボード(HB)、MDF(ミディアム・デンシティ・ファイバーボード)インシュレーションボード(IB)の3種類に分けています。
パーティクルボードは、木材その他の植物繊維質の小片(パーティクル)に合成樹脂接着剤を塗布し、一定の面積と厚さに熱圧成型して作られる板状製品です。
木質ボード誕生の背景
我が国の木質ボード産業は木材資源の高度有効利用を目的として企業化された。
戦後、海外を含めた多くの木材供給減を喪失した我が国は世界的な資源不足の両面より圧迫を受け極めて深刻な問題となっていた。当時、木材産業界がこの打開策のために深い関心を寄せていたことは当然のことであった。
こうして、森林資源の生産と消費の両輪が主題となって多岐にわたる活動が開始された。
この中の一つとして木材の高度利用の新産業として木質ボード産業が取り上げられた。その理由は第一に、製品歩止まりが極めて高いこと、第二に未利用材を高度に利用できることであった。
爾来、時代背景は変わっても一貫して木材資源の高度有効利用産業として存在感を示している。製品は、住宅資材、家具、木工資材、工業用資材として広く国民生活に寄与している。
日本繊維板工業会は、業界に先がけて環境宣言をスタートさせるとともにホルムアルデヒドの放散等級表示制度や4VOC放散表示制度についても積極的に取り組んでいる。
工業会のリーフレット「木質ボードの耐力面材」(2018年作成)
2014年に「JIS A 5905 繊維板」が改正され「構造用MDF」という新区分が、2015年には「JIS A 5908 パーティクルボード」が改正され「構造用パーティクルボード」という新区分が設けられました。
また、平成30年(2018年)の壁倍率に関する告示改正(昭和56年建設省告示1100号および平成13年国土交通省告示第1541号)においては、木造軸組工法と枠組壁工法に新たな壁倍率が規定されました。
これに伴い、日本繊維板工業会では、図表などを用いわかりやすく解説したリーフレット「木質ボードの耐力面材」を作成し、無料ダウンロードを開始いたしました。どうぞご活用ください。
また、リーフレットは別途販売もしておりますので、ご希望の場合はこちらの発注書に必要事項をご記入のうえ、FAXまたはE-Mailにて申し込みください。
※50部単位での販売となります
価格は以下の通りです。 ※送料別途
・950部以下の場合 … @160円/1部(税別)
・1000部以上の場合 … @100円/1部(税別)
リーフレットの内容
- - 木質ボードの壁倍率一覧表と施工方法
- - 特徴・メリットと性能、施工上の注意点について
- - 木質ボードの種類、環境への貢献について