木質ボードについて

MDF

MDFの紹介

繊維板

繊維板 JIS A 5905

MDFは、表面、木口が繊密で、ルーター切削などに最適です。また塗装、各種オーバーレイ加工に適しており、密度を高めに設定した構造用MDFもあります。
密度が0.35g/cm3以上で乾式製法(ドライプロセス)による板状製品です。

フローリング基材
フローリング基材
収納・ドア(下地)
収納・ドア(下地)
構造利用(耐力壁)
構造利用(耐力壁)

主な寸法

JIS規格では厚さ、幅、長さを範囲で示しておりますが、次のような寸法があります。

普通MDF 構造用MDF
厚さ mm 幅 mm 長さ mm 厚さ mm 幅 mm 長さ mm
2.5
2.7
3
4
5.5
7
9
12
14
15
18
19.6
21
24
25
27
30
900
910
1000
1210
1820
1820
2000
2420
2730
4000
9 600
900
910
1000
1210
1820
1820
2000
2420
2730
3030
4000

各種区分

表裏面の状態による区分

種類 記号 表裏面の状態
素地MDF 無研磨板 RN 両面が素地の状態のもの。
研磨板 RS 両面が素地の状態で、研磨したもの。
化粧MDF 単板
オーバーレイ
DV 素地MDFの両面又は片面に化粧単板を接着したもの。
プラスチック
オーバーレイ
DO 素地MDFの両面又は片面に合成樹脂系シート、
フィルム、合成樹脂含浸紙、コート紙、
アフターコート紙などを接着したもので、
化粧面を単色で仕上げた無地物、
木目及び抽象模様を付けた柄物など。
塗装 DC 素地MDFの両面又は片面に合成樹脂塗料を
焼付硬化又は印刷したもので、化粧面を単色で
仕上げた無地物、木目及び抽象模様を付けた柄物など。
構造用MDF 無研磨板 RN 両面が素地の状態のもの。
研磨板 RS 両面が素地の状態で、研磨したもの。

曲げ強さによる区分

種類 記号 曲げ強さ N/mm2
30タイプ 30 30.0以上以上
25タイプ 25 25.0以上以上
15タイプ 15 15.0以上以上
5タイプ 5 5.0以上以上

ホルムアルデヒド放散量による区分

種類 記号 ホルムアルデヒド放散量 mg/l
平均値 最大値
F☆☆☆☆タイプ F☆☆☆☆ 0.3以下 0.4以下
F☆☆☆タイプ F☆☆☆ 0.5以下 0.7以下
F☆☆タイプ F☆☆ 1.5以下 2.1以下

耐水性による区分(2022年改正)

区分 記号 耐水性評価方法 主な用途(参考)
湿潤時曲げ試験 吸水厚さ膨張率
A試験 B試験
普通
(Uタイプ)
REG(U) 家具、キャビネットなど
耐水1
(Mタイプ)
MR1(M) 建築下地(床、壁、野地)造作部材など
耐水2
(Pタイプ)
MR2(P) 高い耐水性が求められる建築下地(床、壁、野地)、
造作部材など

難燃性による区分

種類 記号
難燃2級 難燃2
難燃3級 難燃3

品 質

普通MDF

項目 30タイプ 25タイプ 15タイプ 5タイプ
密度 g/cm3 0.35以上
含水率 % 5以上13以下
曲げ強さ N/mm2 30.0以上 25.0以上 15.0以上 5.0以上
湿潤時曲げ強さ N/mm2 15.0以上 12.5以上 7.5以上
吸水厚さ膨張率 % 厚さ7mm以下のもの 17以下
厚さ7mmを超え15mm以下のもの 12以下
厚さ15mmを超えるもの 10以下
剥離強さ N/mm2 0.5以上 0.4以上 0.3以上 0.2以上
木ねじ保持力 N 500以上 400以上 300以上 200以上
(参考値)曲げヤング係数 N/mm2 2500以上 2000以上 1300以上 800以上

構造用MDF

項目 30タイプ 25タイプ
密度 g/cm3 0.70以上0.85未満
含水率 % 5以上13以下
曲げ強さ N/mm2 30.0以上 25.0以上
湿潤時曲げ強さ N/mm2 15.0以上 12.5以上
吸水厚さ膨張率 % 12以下
剥離強さ N/mm2 0.5以上 0.4以上
くぎ側面抵抗 kN 1.0以上
てい(釘)頭貫通力 kN 1.0以上

このページはJIS A 5905をもとに作成しました。JIS本文は日本規格協会でお求め下さい。