4VOC放散表示制度

平成15年7月の改正建築基準法の施行によりホルムアルデヒドの規制が強化され、関係業界団体による「ホルムアルデヒド自主表示制度」が運営されてきました。
一方、ホルムアルデヒド以外の4VOCについても判断のよりどころとなる基準化を望む声が多く、(財)建材試験センターでは「建材からのVOC放散速度基準化研究会(委員長村上周三慶應義塾大学教授)」を発足させ、VOC放散速度基準を平成20年4月に制定しました。
これに呼応して、(一社)日本建材・住宅設備産業協会が中心となり「建材から放散するVOC自主表示に関する検討会」が開催され、検討の結果「建材からのVOC放散速度基準に関する表示制度運用に係わる基本的事項」が作成され、基準適合品には統一マ-クとして「4VOC基準適合(商標登録済)」と表示することになりました。

日本繊維板工業会は化粧材の基材である木質ボ-ドを提供する立場から上記検討会に参画し、建材からのVOCの放散に関する自主表示制度を開始することといたしました。

また平成31年1月の厚生労働省キシレン室内濃度指針値の改定を踏まえて、上記検討会の「基本的事項」が改訂(2019年6月28日)されたことから、当工業会も4VOCの表示規程を改訂して新指針値への対応を行いました。

建材からのVOC放散速度基準に関する表示制度運用に係わる基本的事項
(検討会事務局の建産協HP内)

4VOC自主表示制度概要

Point1

4VOCの種類

トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン

Point2

自主表示対象建材

木質ボ-ド(MDF、インシュレ-ションボ-ド、ハ-ドボ-ド、パ-ティクルボ-ド)およびこれら基材を使用した化粧板

Point3

審査

日本繊維板工業会内に、学識経験者を入れた「4VOC放散表示審査委員会」を設けて審査する。